Takashi Iba
井庭 崇 イバ タカシ

総合政策学部教授
政策・メディア研究科委員
生年1974年
学位博士(政策・メディア) [慶應義塾大学,2003年]
略歴

慶應義塾大学総合政策学部 教授。博士(政策・メディア)。専門は、創造実践学, パターン・ランゲージ, システム理論, 複雑系科学。世界初のパターン・ランゲージ・カンパニーである株式会社クリエイティブシフト 代表取締役社長 & CCO(Chief Creative Officer)、および、国際学術機関 The Hillside Group 理事も兼務。日本学術振興会特別研究員(DC1)、千葉商科大学政策情報学部専任教員(助手)、慶應義塾大学総合政策学部専任講師、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院 Center for Collective Intelligence 客員研究員等を経て、現職。

様々な創造実践領域の研究を通じて、創造とはどういうことかを明らかにする理論の構築と、創造実践を支援するメディアの作成、および、社会論の研究に取り組んでいる。創造社会(Creative Society)の実現に向けて、各人・チーム・組織・社会の自然な創造性(natural creativity)を支援するためのメディアとして、「パターン・ランゲージ」(pattern languagae)の作成・研究に従事。井庭研究室の学生とともに、30種類以上、計1000パターンのコツ・経験則を言語化してきた。また、パターン・ランゲージの作成方法や活用方法でも新しいアプローチを提唱・実践・普及促進している。さらに、そこから派生した「フューチャー・ランゲージ」や「スタイル・ランゲージ」などの新しい方法も開発。他にも、創造プロセスの本質を理論化した「創造システム理論」(Creative Systems Theory)を提唱・構築。その観点から、芸術や仏教との共通性を見る「無我の創造」(egoless creation)の探究も行なっている。

著書のなかでは、『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』で、2013年度グッドデザイン賞受賞、『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』で、オレンジアクト認知症フレンドリーアワード2015大賞、および、2015年度グッドデザイン賞受賞、2016年度かわさき基準認証を受けている。2012年には、NHK Eテレ「スーパープレゼンテーション」で、プレゼンテーション・パターンを用いて「アイデアの伝え方」の解説を担当。平成27年度文部科学省 高大接続システム改革会議新テストワーキンググループ委員としてこれからの教育に関して、また、平成28年度経済産業省 日本再考委員会の有識者会議(座長:松岡正剛 編集工学研究所所長)委員としてこれからの社会に関しての提言・議論にも携わった。

 大学・大学院時代は、武藤佳恭教授(慶應義塾大学環境情報学部)と 竹中平蔵教授(当時 慶應義塾大学総合政策学部)に師事。慶應義塾大学 環境情報学部を卒業後、同大学院 政策・メディア研究科の修士課程と後期博士課程を修了し、2003年に博士(政策・メディア)を取得した。千葉商科大学時代は、加藤寛先生(初代 SFC総合政策学部長)と井関利明先生(第二代 SFC総合政策学部長)のもとで、そしてSFCに教員として戻って来てからは熊坂賢次先生(元・環境情報学部長)とともに研究・教育の改革と実践に取り組んできた。

今後も、グローバルな視野のなかで、既存学問分野に囚われない自由な発想で、ユニークで創造的な研究を進めていきたいと思います。

専門分野創造実践学, パターン・ランゲージ, システム理論, 複雑系科学
担当科目パターンランゲージ,社会システム理論,プロジェクトA,創造社会論,修士研究会,創造システム理論,研究会(Natural & Creative Living Lab - 未来をつくる言葉をつくる [ 教育 / コミュニティ / 自然 / これからの創造的な生き方 / 海外との連携 ]),研究会(Natural & Creative Living Lab (GIGA) - Global Collaboration to Empower People with Creative Languages),研究会(Natural & Creative Living Lab - 未来をつくる言葉をつくる [ 教育 / コミュニティ / 自然 / これからの創造的な生き方 / 海外との連携 ]),研究会(Natural & Creative Living Lab (GIGA) - Global Collaboration to Empower People with Creative Languages),研究会(新しい領域での新しいランゲージランゲージの作成),大学院プロジェクト科目(インターリアリティ)
所属学会・団体

The Hillside Group 理事, コンピュータ利用教育学会(CIEC)理事, 日本アクティブ・ラーニング学会, オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP), 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ

主要著作・論文・作品

【著書】

  • 井庭 崇, 梶原 文生, 『プロジェクト・デザイン・パターン:企画・プロデュース・新規事業に携わる人のための企画のコツ32』, 翔泳社, 2016年
  • 井庭 崇, 岡田 誠 (編著), 慶應義塾大学 井庭崇研究室, 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ (著), 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』, 丸善出版, 2015年
  • 井庭 崇 (編著), 中埜 博, 江渡 浩一郎, 中西 泰人, 竹中 平蔵, 羽生田 栄一, 『パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語』, 慶應義塾大学出版会, 2013年
  • 井庭 崇, 井庭研究室, 『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』, 慶應義塾大学出版会,全168頁, 2013年
  • 井庭 崇 (編著), 宮台 真司, 熊坂 賢次, 公文 俊平, 『社会システム理論: 不透明な社会を捉える知の技法』, 慶應義塾大学出版会, 2011年
  • 東 浩紀, 濱野 智史 (編著), 石橋 啓一郎, 井庭 崇, 楠 正憲, 近藤 淳也, 鈴木 健, 鈴木 謙介, 八田 真行, 村上 敬亮, 『ised:情報社会の倫理と設計《設計篇》』, 河出書房新社, 2010年
  • 井庭崇, 福原義久, 『複雑系入門: 知のフロンティアへの冒険』, NTT出版, 1998年
  • 井庭 崇, 「パターンランゲージ」(pp.1084-1086), 『人工知能学大事典』, 人工知能学会 編, 共立出版, 2017年

    【論文】

  • 井庭 崇, 「パターン・ランゲージによる無我の創造のメカニズム:オートポイエーシスのシステム理論による理解」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018
  • 井庭 崇, 宗像 このみ, 「『全体性のたまご』によるデザイン技法:全体から分化させるワークショップとプレゼンテーションのつくりかた」, 7th Asian Conference on Pattern Languages of Programs(AsianPLoP2018) , 2018年
  • 井庭 崇, 「創造的な対話のメディアとしてのパターン・ランゲージ:ラーニング・パターンを事例として」, KEIO SFC JOURNAL, Vol.14 No.1, pp.82-106, 2014年
  • 井庭 崇, 古川園 智樹, 「創造社会を支えるメディアとしての パターン・ランゲージ」, 情報管理 55(12), pp.865-873, 2012年
  • 井庭崇,「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」, 情報処理, Vol.52 No.9, 2011年
  • 井庭崇 「『コラボレーションによる学び』の場づくり:実践知の言語化による活動と学びの支援」, 人工知能学会誌, 2009年
  • Takashi Iba, “Pattern Language 3.0 and Fundamental Behavioral Properties” in World Conference on Pursuit of Pattern Languages for Societal Change, 2015, published in a book: Peter Baumgartner, Tina Gruber-Muecke, Richard Sickinger (Eds.), Pursuit of Pattern Languages for Societal Change. Designing Lively Scenarios in Various Fields. Berlin: epubli, 2016, pp.200-233
  • Takashi Iba, Ayaka Yoshikawa, “Understanding the Functions of Pattern Language with Vygotsky’s Psychology: Signs, The Zone of Proximal Development, and Predicate in Inner Speech,” 23rd Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2016), USA, 2016
  • Takashi Iba, Taichi Isaku, “Creating a Pattern Language for Creating Pattern Languages: 364 Patterns for Pattern Mining, Writing, and Symbolizing,” 23rd Conference on Pattern Languages of Programs (PLoP2016), USA, Oct., 2016
  • Takashi Iba, “Future Language for Collaborative Design,” PUARL Conference 2016, USA, 2016
  • Takashi Iba, “An Autopoietic Systems Theory for Creativity,” Procedia - Social and Behavioral Sciences, Vol.2, Issue 4, pp.305 6625, 2010
  • Takashi Iba, “Sociological Perspective of the Creative Society” in Matth us P. Zylka, Hauke Fuehres, Andrea Fronzetti Colladon, Peter A. Gloor (eds.), Designing Networks for Innovation and Improvisation (Springer Proceedings in Complexity), Springer International Publishing, 2016, pp.29-428
  • Takashi Iba, Haruka Mori, and Ayaka Yoshikawa, “A Pattern Language for Designing Innovative Projects: Project Design Patterns,” International Journal of Entrepreneurship and Small Business, 2017, in printing (accepted in June 2017)
  • Takashi Iba, Aya Matsumoto, Arisa Kamada, Nao Tamaki, and Tomoki Kaneko, "A Pattern Language for Living Well with Dementia: Words for a Journey," International Journal of Organisational Design and Engineering, Volume 4, No. 1/2, 2016, pp.85-112
  • Takashi Iba, Kazeto Shimonishi, "The Origin of Diversity: Thinking with Chaotic Walk," Unifying Themes in Complex Systems Volume VIII, NECSI Knowledge Press, 2011, pp.447-461. Takashi Iba "Hidden Order in Chaos: The Network-Analysis Approach To Dynamical Systems," Unifying Themes in Complex Systems Volume VIII, NECSI Knowledge Press, 2011, pp.769-783

    【パターン・ランゲージ・カード】

  • ラーニング・パターン ブックレット&カードセット(日本語版)
  • プレゼンテーション・パターン ブックレット&カードセット(日本語版)
  • コラボレーション・パターン ブックレット&カードセット(日本語版)
  • プロジェクト・デザイン・パターン・カード
  • ミラパタ(未来の自分をつくる場所:進路を考えるためのパターン・ランゲージ)ブックレット&カード セット
  • 旅のことばカード(認知症とともによりよく生きるためのヒント・カード)
  • サバイバル・ランゲージ・カード(大地震を生き抜くための知恵)
  • アクティブ・ラーニング・パターン《教師編》
  • Life with Reading - 読書の秘訣カード

  • 学生諸君へ一言2018年夏より1年間、在外研究期間として日本を離れて海外で研究を行います。キャンパスでは、2018年春学期のうちにお会いしましょう。
    プロジェクトURLhttp://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/
    個人ウェブページhttp://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/
    備考2018年度秋学期は塾派遣留学のため担当授業なし
    連絡先〒252-0882 神奈川県藤沢市遠藤 5322
    慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス ο404
    iba [ at ] sfc.keio.ac.jp
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