Takashi Iba
井庭 崇 イバ タカシ

総合政策学部准教授
政策・メディア研究科委員
生年1974年
学位博士(政策・メディア) [慶應義塾大学,2003年]
略歴現在、慶應義塾大学 総合政策学部准教授、および同大学院 政策・メディア研究科委員として、研究・教育活動に従事しています。
 取り組んでいる研究をひとことで表すならば、「創造の学問と技芸」(the art and science of creation)の探究です。ここでいう「創造」とは、人間、組織、社会、そして自然の創造性を含む広い意味の創造を指します。研究における根本問題は、「新しいものが生まれるということは、いかにして可能か?」という問題です。この問題に答えるため、システム理論、方法論、計算科学のアプローチを組み合わせて取り組んでいます。現在、オートポイエーシスと複雑系の観点から「創造システム理論」(Creative Systems Theory)を提唱し、また創造を支援するメディアとして新しい「パターン・ランゲージ」(pattern languages)を制作しています。さらに、コンピュータ・シミュレーションとネットワーク分析などを駆使しながら、自生的秩序と多様性の原理を探究しています。
 最新の著書は、『【リアリティ・プラス】 社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(編著, 慶應義塾出版会, 2011)であり、社会学者の宮台真司氏、熊坂賢次氏、公文俊平氏との対談が収録されています。代表的な著書には、『複雑系入門:知のフロンティアへの冒険』(福原義久との共著, NTT出版, 1998)があります。現在でも複雑系の標準的なテキストブックとして用いられているようです。2010年現在でも増刷されており、現在第18刷で2万人以上の方の手に渡っています。この本は、修士学生時代に書いたものなのですが、この執筆・出版に対し、「慶應義塾大学塾長賞」をいただきました。他には、『進化経済学のフロンティア』(分担執筆, 日本評論社, 2004)や『総合政策学の最先端 IV』(分担執筆, 慶應義塾大学出版会, 2003)などの本にも関わりました。また、翻訳書として『社会シミュレーションの技法』(共訳, 日本評論社, 1999)があります。現在、新しい本をいくつか執筆中です。
 大学・大学院時代は、武藤佳恭教授(慶應義塾大学環境情報学部)と 竹中平蔵教授(当時 慶應義塾大学総合政策学部, 現在 慶應義塾大学 グローバルセキュリティ研究所所長)に師事しました。慶應義塾大学 環境情報学部を卒業後、同大学院 政策・メディア研究科の修士課程と後期博士課程を修了し、2003年に博士(政策・メディア)を取得しています。また、2009年度は、マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院のCenter for Collective Intelligenceで客員研究員として研究に従事しました。今後も、グローバルな視野で、魅力的な研究を進めていきたいと思っています。
専門分野パターン・ランゲージ, 創造性, 複雑系科学, 社会システム理論
担当科目パターンランゲージ,プロジェクトA,創造社会論,ワークショップデザイン,スチューデントビルドキャンパス(SBC)実践,スチューデントビルドキャンパス(SBC)入門,総合政策学,研究会(Natural & Creative Living Lab - より自然で創造的に生きる社会へ),研究会(Natural & Creative Living Lab (GIGA) - Global Collaboration to Empower People with Pattern Languages),研究会(Natural & Creative Living Lab: Global Collaboration to Empower People with Pattern Languages),研究会(Natural & Creative Living Lab (GIGA) - Global Collaboration to Empower People with Pattern Languages),研究会(パターン・ランゲージの思想・理論研究),研究会(アカデミック・ライティング・パターンの作成),大学院プロジェクト科目(インターリアリティ)
所属学会・団体The Hillside Group ( http://hillside.net/ )
主要著作・論文・作品【著書】
・『プレゼンテーション・パターン:創造を誘発する表現のヒント』(井庭 崇+井庭研究室、慶應義塾大学出版会, 2013年)
・『【リアリティ・プラス】 社会システム理論:不透明な社会を捉える知の技法』(編著, 宮台真司, 熊坂賢次, 公文俊平との対談を収録, 慶應義塾出版会, 2011年)
・『複雑系入門: 知のフロンティアへの冒険』(福原義久との共著, NTT出版, 1998年)
・『思想地図β vol.1』(東浩紀 編著, 合同会社コンテクチュアズ, 2010年)
・『ised 情報社会の倫理と設計 設計篇』(東 浩紀, 濱野 智史 編著, 河出書房新社, 2010年)
・「コラボでつくる!:コミュニケーションの連鎖による創発」(『創発する社会』, 國領二郎 編著, 日経BP企画, 2006年)
・「複雑系と進化のモデル・フレームワーク」(『進化経済学のフロンティア』, 西部 忠 編著, 日本評論社, 2004年)
・「新しい思考の道具をつくる: オブジェクト指向による社会・経済のモデル化とシミュレーション」(『総合政策学の最先端 第IV巻』, 香川 敏幸, 小島 朋之 編著, 慶應義塾大学出版会, 2003年)
【論文】
・「パターンランゲージ 3.0:新しい対象 × 新しい使い方 × 新しい作り方」(情報処理, Vol.52 No.9, 2011)
・「モバイル時代の英語力強化法:日本にいながらの環境構築」(人工知能学会誌, 2010)
・「『コラボレーションによる学び』の場づくり:実践知の言語化による活動と学びの支援」(人工知能学会誌, 2009年)
・「複雑現象の学習を支援する道具:コンピュータ・シミュレーションを用いた体験と内省」(情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用, 2008年)
・「コミュニケーションの連鎖による創造とパターン・ランゲージ」(社会・経済システム, 2007年)
・「オープン・コラボレーションのメカニズム: オープンソース開発再考」(情報社会学会誌, 2007年)
・「ペア・モデリングの原理と実践」(情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用, 2007年)
・「書籍販売市場における隠れた法則性」(共著, 情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用, 2007年)
・「人工市場アプローチによる家庭用VTRの規格競争シミュレーション」(共著, 情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用, 2001年)
・「Boxed Economy Foundation Model:社会・経済のエージェントベースモデリングのためのフレームワーク」(共著, 情報処理学会論文誌:数理モデル化と応用, 2003年)
【翻訳書】
・ ナイジェル・ギルバート, クラウス・G・トロイチュ原著『社会シミュレーションの技法』(共訳, 日本評論社, 2003年).
学生諸君へ一言創造的な学びのコツをまとめた「ラーニング・パターン」(Learning Patterns: http://learningpatterns.sfc.keio.ac.jp/ )、および、創造的プレゼンテーションのコツをまとめた「プレゼンテーション・パターン」(Presentation Patterns: http://presentpatterns.sfc.keio.ac.jp/ ) を作成しました。自分(たち)の活動を振り返り、さらにデザインしていくために、ぜひ活用してください。
プロジェクトURLhttp://web.sfc.keio.ac.jp/~iba/sb/
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